推薦選抜がまもなく始まります。現在わかるだけの推薦選抜(総合型選抜を含む)の情報をお伝えします。推薦入試(総合型選抜を含む)には概ね以下6種類があります。

①一般公募推薦(専願)  ②一般公募推薦(併願)  ③指定校推薦(専願)     ④総合型・自己推薦  ⑤特技推薦(主に専願) ⑥系列高校からの推薦(専願)

一番確実なのは⑥(系列高校からの推薦)でしょう。名古屋地区においてこの推薦がある高校は、名城大学付属高校・愛知工業大学名電高校・中京高校・愛知淑徳高校・中部大学春日丘高校等です。

次に確実なのは③(指定校推薦)ですが、これは校内における選考があります。人気のある大学は校内選考の段階で落とされます。また、③の場合、評定平均値が高めに設定されています。少なくともB段階(3.5~4.2)以上は必要になりす。校内選考されれば確実に合格できますので、評定平均値が割と高い場合はお勧めできる入試です。

次に①一般公募推薦(専願)と②一般公募推薦(併願)についてです。この入試が一番多いパターンです。①と②のどちらが合格しやすいのでしょうか。一例として愛知大学経済学部経済学科で比べてみます。

 

 

 

①も②も倍率が同じです。ただし、受験する生徒の学力層は②の方が高いと思われます。②は併願で他大学(例えば南山大学、名古屋市立大学等)を希望する生徒がいるからです。結論としては、愛知大学の経済学部が第一志望の場合①で行くべきだと思います。

今年の愛知大学の『一般選抜募集要項』には「Topic1 愛知大学は一般選抜を重視」「一般選抜募集定員1, 346名(入学定員の67. 5%)」と記載されています。これから一般選抜入試を迎える生徒にとっては心強いと思います。それでは、一般選抜以外の生徒の内訳はどうなのでしょうか。先程同様愛知大学経済学部で考えてみます。

愛知大学経済学部の定員枠は330名です。令和6年度経済学部の一般選抜募集は243名と明記されていますので、330名-243名=87名の選抜方法を考えます(定員厳格化緩和による影響は考えない)。このデータはまだ発表されていないので、昨年度のもので代用してみます。

上記で③(指定校推薦)が確実であると書きました。実際、一般選抜以外の生徒の内訳では最大だと思われます。

まとめてみたいと思います。生徒・保護者の正直な気持ちとしては大学を早めに決めたいことでしょう。

順番としては、私立大学が第一志望ならば入試種別の優先順位としては

⑥系列高校からの推薦(専願)⇒③指定校推薦(専願)⇒

①一般公募推薦(専願)⇒②一般公募推薦(併願)⇒

④総合型・自己推薦/⑤特技推薦⇒『一般選抜』

だと思います。もちろん国公立大学が第一志望なら状況は変わりますので別途考えてください。